
お菓子作りやパン作りってどこで習えるの?



製菓学校って主婦でも通える?



お菓子やパンを習う場ってたくさんあって悩みますよね~
本記事では、レシピ本、お菓子教室、製菓学校のメリット・デメリットについてご紹介します。
どこでお菓子を勉強しようか悩んでいる方、必見です!


KOMIKO
東北出身石川県在住
3児の母かつ製菓学生
約10年間公立中学校英語教員として勤務
TOEIC860 点
現在はケーキ屋さんで働きながら教育・グルメライターとして活動中
好きな食べものは生クリーム



・レシピ本30冊以上
・自宅近くのパン教室×4校
・オンラインお菓子教室×2校
・オンラインパン教室×2校
・通信制製菓学校
全てを経験済みのKOMIKOが本音をぶっちゃけます!
製菓学校?お菓子教室?それぞれのメリット・デメリット
製菓について学びたいと思ったとき、私は以下の選択肢で迷いました。
・「レシピ本で学ぶ」
・「製菓学校に通う」
・「地域のお菓子教室に通う」
・「オンラインのお菓子教室に通う」
きっと多くの方が、私と同じように思い悩んでいるのではないでしょうか?
ここでは、それぞれの選択肢のメリット・デメリットについて考えたいと思います。
メリット | デメリット | |
レシピ本 | ・レシピ数が多い | ・安価・自身の使う機器によってレシピ通りにいかない場合がある | ・説明が不足していることがある
地域の教室 | ・家に道具がなくても学ぶことができる | ・講師から直接学ぶことができる・先生がプロのパティシェではないことが多い | ・自分の住む地域に自分の学びたいお菓子に特化した先生がいるとは限らない
オンラインの教室 | ・動画視聴型など好きな時間に視聴できることも | ・好きなお菓子に特化して好きな先生から学ぶことができる・自宅にオーブンや型など道具が揃っていないと受講できない | ・オンライン上では分からないことがある
製菓学校 | ・プロのパティシエから学ぶことができる | ・製菓理論が学べる・学費が高額 ・居住地域に通信制の製菓製菓学校がない場合がある | ・長期間通学する必要がある



それぞれについて詳しくみていきましょう!」
レシピ本のメリット


レシピ本のメリットはなんといってもお手頃価格なこと!
1冊の本にたくさんのレシピが掲載されているので、2,000円程度で100以上のレシピを手に入れることも可能です。
レシピ本のデメリット
一方で、レシピ本あるあるなのが、「よく混ぜる」「膨らんだら取り出す」「粘りがでるまで混ぜる」といった、
「結局どこまでやるのが正解か分からない」問題。
レシピ本に掲載されている写真には限りがありますし、写真だけでは判断できないことも多々あるのが料理の世界。
レシピ本で挑戦していて失敗してしまうと、解決策が見出しにくい点はデメリットといえます。
地域の教室のメリット
地域の教室に通うメリットは以下の2つです。


講師から直接学べる
講師と対面して学ぶことで、パン生地のできあがり柔らかさや発酵具合、生地の艶など、動画や写真では分からない部分を自分の目で見て確認することができます。
特に製菓製パンは、こうした「手で実際に触らないと分からない」部分が多いので、対面受講はメリットといえます。
家に道具がなくても学ぶことができる
製菓製パンでは、型や発酵器など道具が必要になる場面が多いですが、教室には道具が揃っているので、個人で道具を用意する必要がありません。
「パンってどうやって焼くのかな?」と、製パンの入口の部分にいる方にとって、いきなり全ての道具を用意するのはハードルが高いため、手ぶらで学べる環境はメリットといえます。
地域の教室のデメリット
地域の教室に通うデメリットは以下の2つです。
地域に先生がいるとは限らない
ハードパンが焼けるようになりたい!



ちょっと待った!
ハードパンに特化したお教室が自分の地域で開催されていないかも…
地域に特化したお教室の場合、「洋菓子」「製パン」といった、大きなくくりで活動されている先生が多く、「ハードパンだけを深く学びたい!」といった受講に対応した教室がない場合も多くあります。
先生がプロのパティシェではないことが多い
地域の教室で先生をされている方は
【大手お料理教室を全コース修了した後そこで講師となる】
または
【某クッキングスタジオの元講師が自宅開業】
のいずれかのパターンが圧倒的に多いです。
最近ではここに
【オンライン教室の認定講師資格を受講し自宅開業】
のパターンが加わってきましたが、いずれにしても先生がプロのパティシェやパン職人でないことが大半です。
もちろん、講師として技術を磨いてきた人たちばかりなので、技術の習得は十分に可能です。



実際に私も家の近くのパン教室に通ってました
ですが、将来的に販売することを視野に入れて製菓を学びたい人は、プロのパティシェやパン職人から学べる製菓学校や現場を経験した先生がやられているお教室をおススメします。
やはりプロの視点はさすが!と思うところが多く、地域の教室や本・動画では学べないことを吸収することができていると感じます。
オンライン教室のメリット
オンライン教室のメリットは以下の2つです。


好きなものに特化して学べことができる
「ケーキの中でもシフォンケーキを習いたい!」
「ハードパンが焼けるようになりたい!」
など、一口に製菓製パンといっても、やりたいことは人によって様々です。
オンラインの教室は、特化した教室が充実!
自分の学びたいものに特化して技術を習得することができます。
自分の好きなタイミングで学ぶことができる
オンライン教室には、大きく分けて2つのパターンがあります。
・日時が決まっているリアルタイム受講型
・DVDや動画の視聴型
リアルタイム受講型であっても、アーカイブ受講(後ほど講座の動画を見ること)ができる場合も多く、「仕事が終わってから」「子どもが寝てから」など、自分の好きなタイミングで受講できるのは、オンライン教室のメリットの1つです。
オンライン教室のデメリット
オンライン教室のデメリットは以下の2つです。
生地感や手さばきなど、オンライン上で分からないことがある
ZOOMなどのオンラインの画面上だと、どうしても生地の艶感や伸び感など、分からない部分がでてきてしまいます。特にパン生地は「柔らかさ」といった触感の部分が大切になってきますが、オンライン教室では伝わりにくいところがあります。
自宅にオーブンや型など道具が揃っていないと受講できない
オンライン教室では、使用材料はもちろん、オーブンや型、めん棒など、調理に必要な道具は自分で揃えないといけません。
製菓や製パンに興味をもち、一から始めようとしている初心者の方にとっては、必要な材料や道具を全て揃えること自体に、ハードルの高さを感じるかもしれません。
製菓学校のメリット
製菓学校で成果を学ぶメリットは以下の2つです。
製菓衛生師の免許が取れる
製菓学校に通学し指定の授業を受講すると、国家資格である製菓衛生師の「受験資格」を得ることができます。



製菓衛生師の免許を取るためには通学だけではNG!
別途受験が必要です!
免許の取得には、時間も労力もかかりますが、製菓衛生師の免許を取ることで以下のメリットがあります。
詳しくはこちらもどうぞ↓
製菓理論を体系的に学ぶことができる
製菓学校では、和菓子・洋菓子・パンの全ての製菓理論を学びます。
「机上の学習って必要?実際に見てやって覚えるのが料理の世界でしょ」とお思いの方、いませんか?



何を隠そう、私がそのタイプ
料理は「洗い物の皿からソースを舐めて味を盗む」ことを繰り返し、感覚と経験で上達していくものだと思っていました。
ところが。
製菓理論を学んで初めて「料理は化学」という言葉が腑に落ちました。
もちろん感覚と経験も必要です。
でも、お菓子作りで失敗したとき、
①製菓理論をベースに失敗の原因を探る
②闇雲に何度も作り続ける
だと、成功までの道のりに大きな差がでます。
お菓子は正直です。失敗の裏には必ず原因があります。
製菓理論は全ての製菓製パンの土台であり、成功への鍵なのです。
製菓学校のデメリット
製菓学校のデメリットは以下の2つです。
卒業までに最低1年かかる
「製菓衛生師」は国家資格のため、国が定める規定の授業数や在籍日数があります。
例えば、国際製菓専門学校の通信制のスクーリングは、10月~3月と4月~9月の2期に分かれていますが、指定された日に全日通学すると、必要単位はどちらか1期のみ、半年で取り終えることができます。



4月~9月に通学して、10月に製菓衛生師の受験が可能?



それはできないんです!
製菓衛生師の受験資格は「専門学校への在籍(1年間)」が必要なので、仮に単位を取り終えたとしても、受験は最短で入学してから1年後になります。
コストがかかる
通信制の製菓学校に1年間通学すると、約30万円前後の学費がかかります。
その他にも、交通費や郵送費などの雑費がかかることも忘れてはいけません。
全日制の製菓学校だと、実習数も多くなるので100万円以上の学費がかかります。



いいお値段!
地域に通信制製菓学校がない
このパターンもあるあるだと思います。
別記事でも紹介していますが、通信制の製菓学校は全国で10校ほどしかありません。
そのため、自分の住む地域から通学できない場合があります。
(実際私も土日の通学で新幹線の距離の学校に通っています)
どの選択も一長一短!
お菓子やパンを習う方法は様々あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
自分のライフスタイルや習得したいことと照らし合わせ、合う方法を選んでみてくださいね♪



どんな方法でもお菓子作りは楽しめる♪