
仕事をしながらなので、なかなか勉強時間がとれない…



暗記が苦手だけどコツってあるの?



家庭教師・塾講師・中学校教諭と、受験生を何度も送り出してきたKOMIKOが、【暗記のコツ】教えます!
コツさえつかめば、暗記は怖くない!


KOMIKO
東北出身石川県在住
3児の母かつ製菓学生
約10年間公立中学校英語教員として勤務
TOEIC860 点
現在はケーキ屋さんで働きながら教育・グルメライターとして活動中
好きな食べものは生クリーム
そもそも「暗記」とは?なぜ必要?
「暗記(あんき、諳記)とは、書いてある文章を見ないで口に出して言えるようにするために覚えること。
記憶法の一種である。」
例えば、英単語の勉強を例に考えてみましょう。
「smile」という文字列を見て、「スマイル」と読み、「笑顔」という日本語が頭の中に浮かんできたら、それは暗記できている状態ですよね。
どんな試験も結局はこの「暗記」ができている前提で、それらをいかに組み合わせるかが問われます。
数学であれば、公式の暗記がされているのは前提であり、「どの公式を使えばこの問題は解けるのか」を考えるのが思考力です。
中学生であれ高校生であれ、社会人の資格学習であれ、どこを通ってもこの「暗記」という行為は、学習とは切っても切り離せない存在なのです。(残念ながら…)
「暗記が苦手」な人の良くある学習法
で、本題です。
長年暗記と格闘する生徒たちを見てきて思うことは、「暗記が苦手なんです」っていう人たちって、だいたい同じ傾向にあるなということ。
具体的には、
- 教科書や参考書など、覚えないといけない語句が書かれた本を「眺めている」だけ。
- 教科書や参考書など、覚えないといけない語句が書かれた本を「彩っている」だけ。
- 問題集を解いて間違えたものは、「間違えちゃった」で放置。
- 問題集は1回解いたら終わり。だって書き込んじゃったもの。
「暗記が苦手」な人は、私の体感では90%の確率で上記どれかに該当しています。
教科書や参考書など、覚えないといけない語句が書かれた本を「眺めている」だけ
まずはこのパターン。
ジーっと見ているだけでは、「暗記」という側面において効果は0です。
(読解力や音読力など、別の力を鍛えたいなら話は変わりますが)
講義を受けて、板書を写すという作業も、実は暗記には全くつながっていません。
特に時間のない社会人の皆さんは、通勤中のバスや電車で勉強したい!という方も多いはず。
その場合、参考書を「読書」しても暗記にはならないのでお気を付けください。
教科書や参考書など、覚えないといけない語句が書かれた本を「彩っている」だけ
このパターンは女の子に多いです。
カラフルなマーカーペンで大切な部分を彩って見やすく可愛く美しく…
芸術を楽しみたいならいいかもしれませんが、こちらも「暗記」のためなら残念ですが効果は0です。
問題集を解いて間違えたものは、「間違えちゃった」で放置
社会人の皆さんは、問題の解きっぱなしはよくないという自覚がある方も多いかと思います。
ところが、社会人になると勉強以外のことが忙しくて、「解きっぱなしがためなのは分かってはいるけど、問題を解くだけで精一杯」な状態になりがち。
時間が経ってからでもいいので、間違いをピックアップして、「なぜ間違えたのか」「正解は何か」を確実にしておくことをおススメします。
問題集は1回解いたら終わり。だって書き込んじゃったもの。
中高生にありがちですが、問題集に直接書き込むのはもったいない!
(何冊も問題集が買えればいいですがそうはいかないですよね…)
ノートや裏紙、何でもいいので、問題集には直接書き込まないで勉強しましょう!
おススメ暗記法
短時間で暗記をしたい人におススメの学習方法が、「とにかく問題を解く」です。
以下の手順でやってみてください。
「暗記」をする上で必要なのは、実はこの2つだけ!これだけで十分なのです。
学習を進めるうえで必要なものは、
・1冊の教科書(参考書)…重要語句が書かれたテキスト
・問題集
(1)問題を解く
まだ習ってない部分でもいいんです。分からなくてもとにかく問題にあたることが大切!
カンで答えた問題には、例えば問題の部分に★を書くとか、あとで「この正解はカンだった」ということが分かるようにしておきましょう。
(2)○つけをして間違いチェック
自分の解答を採点し、まちがえた問題に関して、教科書や参考書に書き込みをしていきます。
そのとき、カラフルなマーカーでただ色をつけただけでは頭に入りません。
昔ながらの暗記用グッズを活用しましょう。
まちがえた部分の重要キーワードを、隠せるようにしておきましょう。
例えば…
製菓衛生師試験でよくあるのが、「〇〇〇は厚生労働省の認可が必要である」(正解は都道府県知事)のようなひっかけ問題。
これを間違えたときには、テキストに書いてある、「都道府県知事」の部分をチェックしておきましょう。
(3)間違えた部分が塗られた参考書を隠して再チェック
暗記ペンで塗られた部分は専用のシートをかぶせると文字が見えなくなります。
電車やバス、ちょっとした隙間時間には、参考書にシートをかぶせ頭の中で問題集を解きましょう。
(1)~(3)を繰り返す。
暗記は問題を解くことで身についていく
よく、「まだ覚えてないから覚えてから問題集やります」という声を聴くのですが、それを待っているとものすごく時間がかかります。
人間の記憶力は何かとセットになるとより高まるので(語呂合わせはまさにその例です)、ただ公式やルールを丸暗記することは労力がかかります。



例えば、サッカーのルールブックを一字ずつ暗記するより、実際に試合に出て反則をもらう方が、ルールを身につけるには早いというイメージ。
問題にあたる→間違える→正解を頭の中で復習→問題にあたる…のループを繰り返すことで、暗記ができる、と思ってください。
間違えることで記憶が定着していくので、暗記のためにはとにかく問題をとく!これが一番手っ取り早い方法です。
問題集は1冊でいいの?
製菓衛生師試験は四択なので「答えを覚える程度まで問題集をやりこんでしまった」というケースもあると思います。その場合、なぜその答えが正解になるのかを答えることができるか確認してください。
例えば…
問題5の答えは3
→なぜなら
選択肢1は「厚生労働省」のところが「文部科学省」になっている。
選択肢2は文末の「~でなければならない」が間違っている、正解は「~でもよい」。
選択肢4は「衛生基本法」のところが「衛生法」になっている。
ここまで答えられれば暗記ができている証拠です。
このレベルに達するまでは、1冊の問題集を繰り返し解くという方法で問題ありません。
効率よく勉強して合格をかちとろう!
時間がない中で勉強するのは大変ですよね。
だからこそ短時間でも身につくよう、実戦を積み重ね定着をはかることが大切です!
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